スキルとかそういうものとか

このご時勢、みんなmixiのようなSNSとか、あるいはブログとか。そういったものを知らない人はほとんどいなくて、いるとしても中高年層くらいじゃないのか。そういう風に感じていた。少なくとも、学部の中は当然として他学部でもある程度パソコンというものを使い、あるいは大学の端末を使い、インターネットに接続し、というのは当然だと思っていた。プログラムを書けない人は多いだろうけど、まあそんなものは書けなくても問題は無いし、まあブラインドタッチは不可能であっても、ワープロでレポートくらいは書くよね、みたいな感じ。
でもまあそれって実は間違っていて、世の中の大半はまだそういう世界を知らなくて、パソコンを持っているだけでオタク扱いされたりとか。そういう世界がいまだにある。日本の中でさえも。
WinMXWinnyの登場によって、例えばアンダーグラウンドっていうのは非常に身近になって、誰でも簡単ワンタッチでそういった世界にも足を踏み入れることが出来る。そういう技術的、あるいは操作的な面での障壁は大分無くなって来ている。日記を書くのに、わざわざHTMLを書く人はいない。MS-WordでHTML保存をする必要すらない。FTPソフトの使い方?(あるいはftpコマンド?)そんな技術は普通の日記を書くだけの人には不要だ。
それらは全て、ここ10年以内の技術者の頑張りによって達成されている。その一方で、相も変わらずアナログチックな世界というのは広がっていて、そこを忘れてはいけないのだ。このアナログチックな世界について、小飼弾さんはテレビ出演していた際に「減りゆく半分」と表現していた。その通り、減っているには違いない。だけれども、だからこそ、技術者はそこを見直すべき時なんじゃないか。
ある人が、あることを実現したいとして、そのために使いやすいソフトを設計・開発し、「ほーらこんなに簡単な操作で出来るんですよ」。これがここ10年間で行われてきた。あくまで対象としているのは、パソコンを使って不便を感じたり、やりたいことが難しくて出来ないような人だ。
これから必要なのは、そういう部分だけじゃ収まらなくて、やりたいことが無い人に対して、それを使わせる何か。さらには今なお存在しているオタク臭さを取り除く方法、そういったものかなあと思う。携帯サイトの開発が、現在盛んに行われている背景っていうのも、そういうのが一要因じゃないんだろうか。確かに、携帯なら障壁は少ない。でもできれば、それをパソコンに対して行うような工夫というのは、やっぱり必要なんだと思う。

何でこんなことを考えたかといえば、上に書いた妹の話。彼女はすでにmixiとかは知っているものだと思っていた。特に検索とかはしなかったが。それがそういうものについ最近まで無知であったことを知って、普通という世界を無視して生きていることに気づいた。これから、大学院に入って、就職して。就職先によっては、やっぱり普通の世界から離れているんだろう。それでいいのか。そういったことも考えてみたりはしている。