こねこね

そういえば、フランスの最終週に某東大の先生とお話しする機会があって、そこで聞いた話。小中学校の教員とかはともかくとして、大学の先生に関して言うならば、海外の方が日本よりもコネ社会である、と。本質的にコネの使い方が違うらしい。コネ採用を受ける側からすれば、どちらでも同じようなものかもしれないし、コネをねたむものからすればどちらもにくいのだと思うのだけども、コネで採用を行う側の意識が全く違うと主張されていた。
いわく、日本のコネの多くは自分のためのコネ採用をしていることが多い、と。たとえば自分の勢力を伸ばすためであったり、貸しを作ったり。しかし、海外のコネはそうじゃない。自分が良く知っている人を採用することで、結果に対して信用ができるから採用するんだ、と。つまり知っている人を採用することの方が組織全体のためになるからそうやっているんだと。その意味で日本のコネと海外のコネは全く違うと仰っていた。後、東大に関して言うならば、そのあたりはちゃんとしているらしい。
全ての海外の大学がどうなのかは知らないし、日本の大学の状況ですら良くわからないけども、こうやって聞くと普通の話だよなあ、コネって。というか、コネを使うってことはその後の借りが残るわけで、ここぞという時以外にはあまり使いたくはないな。と言いながらもかなりコネっぽい何かで何とかしている気がしなくもない。